さやさやの為替地図

頑張れば頑張るほどはまるFX沼からの脱出の物語

東京の水瓶で

前回に引き続き多摩湖狭山湖関連の話ですが、前回の話より2~3年昔の話になります。

数年後に拉致監禁されるとはこの時は思ってもいなかったW君がまた登場します。

当時は17歳くらいでボクもW君も別々の高校でしたがバイクに乗っていたのでちょくちょく一緒に遊びに行きました。
好みの遊びが似ていて、共に釣りに水遊びにバイクが好きなので一緒にバイクで釣りに行ったり、夏は海や渓流に泳ぎに行ったりしていました。
これはとある湖での出来事です。

まずは画像で位置関係を説明します。

左下からの矢印の方向に地下の水路があります。
1○のところで地上に出て2○まで再び地下の水路に入ります。
とある夏の日、1○で中学生が水路に落ちてしまい22○に続く地下水路に流されました。

次の画像が1○の拡大図です。


左下から勢いよく白波を立てて右上に向かって水が流れてきています。
上に向かうと地下に潜り2○に繋がります。
右上は湖に流れる水路で、貯水量によって水の流れを切り替えて右の湖に入れるか地下水路を通して上の湖に流すという感じだったのではないかと思います。

この水路は多摩川の上流部から来ているのでヤマメが釣れるということでちょっと有名な、だけどかなりマニアックな場所でした。
この水路の水勢はなかなかの物でしたが、地下水路の入り口には柵がなく落ちたら数秒で地下水路に流れていってしまいます。
釣りなのか遊びなのかはわかりませんが、中学生3人がここから地下水路の中に流されました。
危険なので立入禁止エリアになっていました。

上の画像が2○の拡大画像です。
地下水路を抜けて勢いよく湖に水が注ぎ込んでいます。
ここは流れ込みエリアで暑い日にはブラックバスが釣れるということで相当マニアックですが有名なエリアでした。

ある夏の日の早朝から、ボクとW君はこのポイントで魚釣りをしていました。
日が昇って気温が上昇してきたので白波が立っている場所付近でひと泳ぎしてから昼前くらいにはラーメンでも食べに行こうみたいな感じでポイントを離れました。

その日の夕方、夕まずめを狙ってまた同じ場所にW君と二人で向かいました。
すると周辺にはパトカーが止まっていて、救急隊員もいたような気がするのですが、警察官がなにやらざわざわと活動していました。
ヘリコプターが飛んでいたのも覚えています。

立入禁止の場所に警察官がいたら入れるわけもなく、ボク達は善良な少年のふりをして(ボクは善良な少年でしたがW君は違います)警察官に何かあったんですか?と聞くと「危ないから早く帰りなさい」と軽く叱られました。

その日はその場所を諦めて多分違う場所で釣りをして帰った思うのですが、二日後くらいに中学生が溺れた事故のことを知りました。

ボクとW君が2○で釣りをして泳いで昼前に帰った後に、中学生3人が1○で地下水路で流されて、2○に流れ出てきたところを保護されたけど、2人が亡くなって、一人はボールか何かにしがみついていて無事だったそうです。

もしこの日にボクとW君が後1時間位泳いでいたら、または弁当持参で釣りに来ていたら、第一発見者になっていたのかもしれません。

ちなみにその後、そのポイントは地元の若者の間では心霊スポットとして有名になりました。
ボクはその事故の後には一度も2○ポイントには近づいていません。
当時は不思議なものを見ることが多かったのでそういう場所は避けていました。
多分、W君も幽霊系が見えちゃうので避けていると思います。

おっさんになった今となっては、亡くなった子たちや、親御さんの気持ちとか、複雑な心境です。